Styling with LA FAVOLA

Styling with LA FAVOLA

早いもので、11月3日の文化の日にWEARLNESSがようやくオープン出来たと思っていたらもう今年、2022年が終わってしまう。

皆様のおかげでWEARLNESSも好調で、と言ってもまだ2ヶ月も経ってないんですが…今後に向けて様々な仕込みを考えられるようにもなりました。

始まったばかりのお店を応援して下さって本当にありがとうございます。

2023年はWEARLNESSにしか出来ない?面白い別注商品なども用意してますので是非楽しみにしていて下さい。

 

さて、前回のブログでお伝えしていたようにスタイリングについて書いて行こうと思う。

秋冬のコーディネートの主役はなんと言ってもアウター。ここに力を入れれば取り敢えずはOK、というくらい全身の割合の占め方が尋常じゃなく、着丈の長い「LA FAVOLA」は前を締めたら全身の80%くらいこのコートで覆ってしまうから尚更だ。

今回はWEARLNESSでも大人気の「LA FAVOLA <Chambray Wrap Coat>」を使ったスタイリングを解説したい。

まずはコート明るく柔らかい色を浮き立たせる、コートを中心にガンガン攻めていく作戦。

 

LA FAVOLA Chambray Wrap Coat size:1
Vandori Knit Short Blouson size:M
Ark Regular Fit Jeans Madison size:30

これは比較的簡単で、要はコート以外を暗く纏めれば良いのだけれど、無地にしちゃってもつまらないし…というところから妄想を膨らませる。

上品にしたいけどあまり硬くてもなぁ、 と選んだジーンズ。コートの前を閉めてしまったら見えるのはパンツだけなので、次に考えるのはここかなと。

同じ色のトーンのウールフランネルを選べばもっと上品なドレススポーツ的なスタイルに、でも硬くしたくないので、少しグレーにフェードしたブラックデニムをスラックス風に。ここが結構重要で、ダメージが入ったり細すぎたりすると”スラックス代わりに履きました”感が出なくなってしまうので、”適度にスラックス風に見える”シルエットや綺麗な色落ちを選ぶコト。

そしてインナー、着丈の長いアウターには丈の短いインナーがとても良く合うし、スタイルも良くなるのがポイント。千鳥格子(ハウンズトゥース)を入れることで上手くアクセントになりこの白黒千鳥xベージュのアウターっていうのもフレンチっぽくて雰囲気が増す。

そうなればその下には無理に色を使わずオフ白のモックネック。ここに赤いタートルとか持ってくると思いっきりフレンチコーデ狙った風になるので、格好良いけどここはあえて自然に。

シューズは茶色のビットを選んでキザに軽快に。

現代風フレンチスタイルに仕上がったかな?

 

続いて、対局にコートの柔らかさを活かして全体的に淡いトーンで纏めてバランス型の優しさ溢れるコーディネート。

LA FAVOLA Chambray Wrap Coat size:1
GALLIA Border Knit size:46
BERWICH Tomy VB1504 size:44

これは白いパンツや白デニムを合わせても良いけれど、極力コントラストを無くすためにライトグレーを合わせている。こういう同じような色のトーンで合わせていく時は素材感がとても重要。平坦に見えないように素材使いで変化を付ける。

パンツはフランネルの起毛した表情やトップ糸特有の軽いメランジ感がスポーティかつエレガント。パンツのシルエットもテーパードではなくストレートで、Aラインのコートのシルエットと上手く裾まで繋げた。

インナーはボーダーで柔らかいトーンの中で視覚効果を狙う。インナーが縦縞だと細長く見えてしまうので、横縞を入れることで上下の区切りがハッキリとして脚が長く見える。こちらのニットの素材感や面白さについては以前のブログを見て欲しい。インナーが無地の場合はタックインしてベルトで上下を分断するのも良い。

柔らかい色同士だと全体がボヤけ過ぎることがあるのでボーダーやベルトでウエストマークを付けるなどの調整が必要だ。シューズはブラウンでは無く、黒で引き締める。ただ、表革でなくてスエードの起毛感で適度な柔らかさを与える。

実はこのコーディネートの色合わせは1989年のMEN’S CLUBさんでも見かけて気に入っていたもの。

アウターがブルゾンだったりパンツがコットンだったり、もっとスポーティで往年のアメトラな雰囲気。なので今着るなら…といった感じでコーディネート。

という具合に一つのコーディネートを組むのにもアレやコレやと考えて、自分頭の中の引き出しを漁ったりしているのです。

当時、店頭で販売をさせて頂いていた時はその日のコーディネートが少しでも気に入らなかったら新しい服買って着替えてたなぁ。やっぱり自分の納得出来るスタイルが決まると自信を持って一日が過ごせる、そんな良い気分ないですよね…少しでもコーディネートの参考になれば嬉しいです。

本年度のブログはこれが最後。

下手な文章ですが読んでくださる方がいるだけで励みになります。いつもありがとうございます。

2023年も引き続きWEARLNESSを宜しくお願い致します。