楽する大人の一張羅
僕は毎日気合を入れて洋服を着るわけではなくて、もちろん楽する時もある。
特に家で仕事をする日や近所にしか出掛けない週末などなど。しかし楽をするにしても拘りはあって、何でも良いという訳ではない。楽する時の服装でカシミアやら上品なニット系を着て優雅な大人を演出したいというのが究極。実際には素材が良過ぎると寝転がるのも躊躇うし、子供の行動も気にしてしまって「それって本当に楽してるの?」とまだまだ僕の年齢ではその域に辿り着けない。
昨年の夏にご縁あって老舗のUSAメーカー「Fruit of the loom」に3枚組のパックTシャツを作って頂いた時、企画段階だったから初春だろうか。良いスウェット素材があるのを見せて頂いていたこともあって、秋に差し掛かる時期に絶対に必要になるであろう休日着、スウェットのセットアップを作りたいとお願いしたのだ。
ズバリ拘ったのは素材とシルエット。
素材はスウェットといえばの、アメリカンスポーツを彷彿とさせるようなヘヴィーウェイト&オートミールカラーそしてトップ糸ならではのメランジ感が欲しい。「Fruit of the loom」は元々アメリカブランドなのでその辺りの僕の望む好みとヒストリーはピッタリ。あとは見せて頂いていた素材をもとに色や重さの調整を重ねて辿り着いた12.8オンスの柔らかさの残るメランジオートミール素材。
ITEM:FRUIT OF THE LOOM/Sweat Set UP/SweatShirts&SweatPants
目指したシルエットは今主流のダボっとしたセットアップではなくて、
あくまでも大人の、優雅まではいかなくても上品に見える適度なゆとりを持ったバランスの良いシルエット。
ピタピタは頑張りすぎてる感じもするし動きにくいので修正を繰り返して着地。
イタリアを始めとするテーラードものを着慣れて来ると気になるのが襟の立ち具合。本家チャン○オンさんの古着のリバースウィーブなどは、襟が抜けてフードの重さで首が締め付けられるのでしょっちゅう襟元を正さないと着られない。その辺りの調整は僕の得意分野なので、
しっかりと綺麗な襟とフードの立ち姿を実現して頂いた。
実はパーカーの着丈は前述したパックTと同じにしていて、合わせて着た際にTシャツの裾がパーカーの裾口から絶妙に覗くように調整した。
パンツの裾はリブでは無くシャーリング仕様にしてクラシックなアメリカンスポーツ感をしっかり残した。
個人的にはオフの日、楽する日にガンガンセットアップで着ているので、Instagramなどの投稿で出番が少ないのはご容赦下さい…
また上下を別のアイテムとコーディネートしてももちろん良いので、気持ちを楽にする日なんかに手持ちのコーディネートのパターンに組み込んでみても面白いと思う。
着込むごとに味わい深く育っていくスウェット。
季節的にそろそろ揃えておいても良いのでは。
良い塩梅で作れたので是非♪