〈RESOLUTE(リゾルト)〉のデザイナー、 林 芳亨氏が監修する日本のシャツブランド 〈FAR EAST MANUFACTURING (ファー イースト マニュファクチャリング)〉。
その名は、ヨーロッパから見た日本のものづくりの姿に由来しています。 「上質なものづくりを極東アジア、日本から発信したい」 という思いを形にしたブランドです。
WEARLNESSでは、今回が初めてのお取り扱いとなります。
実は僕自身、以前からこのブランドのボタンダウンシャツが好きで、 よく着用しています。
古き良きアメリカのシャツをモチーフにしながら、 パターンやシルエットを徹底的に見直し、 現代の装いへ自然に取り入れられるよう仕上げる。 その考え方には、RESOLUTEのものづくりと 共通する姿勢が感じられます。
当時のリアルなヴィンテージシャツにも、 もちろん魅力があります。 しかし、袖の太さや全体のサイジング、 生地の状態などを現在の洋服と組み合わせると、 どうしても違和感が生まれることがあります。
その違和感を楽しむのも古着の醍醐味ですが、 FAR EAST MANUFACTURINGは、 そのバランスの取り方がとても秀逸です。 当時のプロダクトが持つ魅力や、 少しの野暮ったさをしっかりと残しながら、 さっと着るだけで今の洋服に馴染む。 その感覚は、さすがだと感じます。
WEARLNESSが今回選んだのは、 シャツの中でもしっかりとしたウェイトを持つ、 ダブルポケットのワークシャツです。
素材には、コットン100%のバッファロープレイドを使用。
赤と黒による大きな格子柄は、 1850年頃、WOOLRICH社が狩猟中の誤射を防ぐため、 遠くからでも認識しやすい配色として生み出したものが 起源といわれています。 力強く視認性の高い柄は、 アメリカンアウトドアを象徴する存在として、 現在まで受け継がれています。
両胸のポケットは、生地を斜めに使用したバイアス仕様。 ポケット口にわずかな伸縮性を持たせる機能的な意味に加え、 身頃との緻密な柄合わせを必要としない、 生産効率を重視したアメリカらしい合理性を 感じさせるディテールです。
アメリカンな要素を随所に備えながらも、 FAR EAST MANUFACTURINGならではの 秀逸なパターンによって、 非常に合わせやすい一着に仕上がっています。
身頃には程よいゆとりを持たせていますが、 肩が極端に落ちるようなビッグシルエットではありません。 リラックス感がありながら、 すっきりと大人らしく着用できるバランスです。
裾はラウンドカット。 両脇には、環縫いミシンの糸を切らずに残した 「空環(からかん)」と呼ばれる仕様が見られます。
これは、ミシンを止めることなく効率よく縫製していた 大量生産時代の名残り。 現在では、当時のワークシャツの背景を感じさせる、 ヴィンテージらしいディテールのひとつとして 受け継がれています。
製品にはあらかじめウォッシュ加工を施し、 生地や縫製部分に自然な表情を持たせました。 着始めから身体に馴染みやすく、 着用と洗濯を重ねることで、 さらに味わい深い変化を楽しめます。
秋口には軽く羽織れるアウターとして、 冬にはコートやジャケットのインナーとして。
古き良きアメリカの空気を感じながら、 現代のバランスで自然に着こなしていただきたい一着です。












