LA FAVOLA/4BW Homespun Jacket
LA FAVOLA/4BW Homespun Jacket
〈Written by Tomoyoshi Takada〉
〈la favola〉のアイテムは、メンズクラシックをベースにしながらもどこか柔らかくて女性服的なニュアンスが、着こなしの幅と新鮮さを与えてくれる。
ジャケットは〈la favola〉らしい柔らかい肩線が描くナチュラルショルダーに力強い幅広のラペルと、軽いながらも立体感が出る胸周り。そしてフィレンツェカットによるフロントの端正な表情と蹴回しの広がり、そして長めの着丈のバランス。メンズテーラードとレディース服のエレガンスが融合した独特の表情だ。
〈WEARLNESS〉では2シーズン目の取り扱いとなる〈la favola〉のジャケット&パンツのセットアップ。春夏ではリネンのガンクラブチェックを別注させていただいたりそのリゾート調の雰囲気とは真逆のネイビーストライプの取り扱いをした。
この秋冬では展示会に伺った際に見た瞬間に取り扱いを決めた、ウール100%のホームスパン一択。もともと、無理に別注をすることは好きでは無いので(ブランドの良さを消してしまう可能性もあるので)インラインにこれだと感じるものがあれば迷いなく選ぶ。
今回の刺さったポイントとしては、生地のホームスパンの色の組み合わせ。ホームスパンは英国カントリーを存分に感じさせる生地が源流だけど、糸色の構成でモダンにも見えるから不思議だ。〈la favola〉で使われているホームスパンも生成り〜キャメルの淡い組み合わせに黒い糸が入って全体をキリッと引き締めている。
春夏と使用が違う点といえば、ジャケットのボタンがメタル釦になっているところ。春夏のナット釦よりも重さがが出るので秋冬の洋服にも合うし、ジャケット単体でも使いやすくなった。メタル釦とはいえ、ジャケットの生地の色の組み合わせと同じ、ゴールド×黒の釦を選ぶところが平氏らしいこれ見よがしでは無いエレガンスを感じさせる。
パッと見た印象だけでも頭の中で色々なコーディネートを連想してしまう今回の〈la favola〉のセットアップ。これにアーガイルのニットを合わせて黒いパンツ履いてカントリーをモードっぽくこなすのも気分。。。
ベージュ〜キャメル系のインナーで白パンで柔らかく?
スウェット着てスニーカー履いちゃうのもありだな。。。
直球だけどセットアップに黒ニットで艶っぽく合わせるのもいいな。。
バルキーなニットにパンツ単品合わせも最高じゃないか。。。などなど。
そもそもこの上下の組み合わせはこの春夏に自身の日々のコーディネートでも散々お世話になったモデル。パッとこれ着る前提でインナーもすぐ決まるし、合わせ次第ではろくにアイロンを当てないくらいも格好いい。キャップだって被れちゃうし、朝起きて困ったらコレ!くらいの活躍具合だった。間違いなくこの秋冬もお世話にならない訳がなく、今からコーディネートを沢山考えておいてあとで楽するつもりだ。
〈素材〉
表地:毛100%
裏地:キュプラ100%
Made in Japan
〈サイズ詳細(表記cm)〉
サイズ1:着丈72/身幅53.5/肩幅44.5/袖丈59.5/袖口27
サイズ2:着丈73.5/身幅54.5/肩幅45.5/袖丈61/袖口28
サイズ3:着丈75/身幅56/肩幅47/袖丈62.5/袖口29
〈撮影時着用サイズ〉
サイズ:2(モデル身長175cm,体重68kg)